予約殺到!フェルトアート作家 中山みどり
2012年08月24日、日本テレビの番組、
「未来シアター」にて、中山みどりさんが“革新者(かくしんもの)”として
取り上げられました。
予約殺到!フェルトアートで本物さながらの動物を作る革新的テク
「未来シアター」は毎回、
有名人や学者、アーティスト、アスリート、技術者など
様々な分野で批判や失敗を恐れず世の中を変えていこうとする人々
“革新者(かくしんもの)”にフォーカス。
その人物に最もマッチする名曲に乗せ、
人生模様を描く「1曲1人生」をコンセプトにしたドキュメントプログラムです。
週末金曜日の夜だけオープンする小さな映画館を舞台に、
劇場支配人の羽鳥慎一、NEWSの小山慶一郎、加藤シゲアキが
たった一組の客(ゲスト)と共にドキュメントVTRを鑑賞し、
トークを繰り広げる番組です。 ほころび時間 フェルトアートの小犬たち / 中山みどり/著
羊毛フェルトで作品作りや教室を行っている中山みどりさん。
かつて自分の心を救ってくれたフェルトの良さを広めたいと話す。
作品のオーダーの7割は、
「亡くなったペットを作ってほしい」
というもの。
そのためプレッシャーが大きく、
最初の頃は「似てない」と作品を突き返されることもあった。
大事にしているのは、
「9のリアリティーと、1のゆるさや可愛さ」。
犬や猫を日々観察して、からだのラインや模様、色などを研究し、
自分が納得できるまで作品は渡さないという。
中山みどり <smile again 〜命をつむぐ手〜>
見ていると、ついつい笑顔になってしまう
愛くるしい犬や猫。
実はこれらは、すべて羊毛による作り物の犬や猫。
本もおにしか見えないフェルトアートと呼ばれる作品を
次々に生み出す革新者、それが、
フェルトアート作家・中山みどりさん(38歳 ※2012年現在)。
今にも動き出しそうな羊毛で作られたビーグル犬の表情、
猫にいたっては、骨格、模様ひとつにいたるまで、
忠実に再現。
中山みどりさんのもとには全国から製作依頼が殺到し、
現在はオーダーストップ状態に。
なぜこれほどまで中山みどりさんの作品は、求められるのか…?
そこには飼い主さんたちの切なる願いがあった…。
フェルトアート作家 中山みどり
そもそもこのただの羊毛が、いかにしてぬくもりある動物に生まれ変わるのか…。
まずは針金に羊毛を巻きつけ、骨格を形成。
さらに羊毛を重ね、あとは針で繰り返し刺すのみ。
針で刺すと繊維が絡まり固定され、次第に形が出来上がっていく。
中山みどりさんの人生を一変させた
羊毛フェルトとの出会いは、27歳の時。
美大を卒業し、美術教室で働いていた頃、
幼少の頃からの持病が悪化し、長期入院に…。
落ち込む中山みどりさんに、
美術教室の先輩が持ってきてくれたのが、カラフルな羊毛だった。
中山みどりさん
「フェルト自体知らなかったんですね」
「ものすごい衝撃だった。これが固まるの?って」
「なんか手品みたいな世界♪魔法みたいな♪」
自らの手で生み出す温かいフェルトアートの作品。
羊毛フェルトに癒され、そして希望をもらった中山みどりさん。
今度はそのフェルトで、多くの人の力になりたい…!
中山みどりさんがこだわったのは、かつてないリアルなぬくもり。
その犬ならではの毛並みを羊毛を混ぜ合わせることで再現。
これまで1000体以上を制作してきた。
すべて独学で。
今では平面の写真から、どこから見ても瓜二つの立体的な作品を作り上げるほどに。
本物そっくりを求める依頼者、
その多くはペットロスなど、家族同然の愛犬が亡くなり、
深い悲しみから立ち直れない飼い主たち…。
ペットロス症候群とは:
ペットとの死別により、悲しみから立ち直れない状態。
そんな人たちのためにも中山みどりさんは、
中山みどりさん主催のフェルト教室で、その技術を惜しげもなく伝えていく。
そして中山みどりさんのもとにはまた依頼のメールが届く。
天国に行ってしまった太陽のように明るい愛犬に、
もう一度会わせて欲しい…。
中山みどりさんの指に託された家族の思い。
肉球から目元まで愛犬らしさを表現。
耳の内側は薄いピンク色で肌感まで再現。
この作品を作り続けること2週間。
その時、ひとつの命が蘇った…。
作品が届き、感謝の気持ちを中山みどりさんへ電話で伝える飼い主さん。
中山みどりさんのフェルト作品に、ひとつとして同じものはない。
中山みどりさんの手によってつむぎ出される作品は、
多くの人に希望を届けている…。
主題歌
「明日への扉」 I wish